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エレベーターは「縦の交通インフラ」である。【EP ZERO】

エレベーター更新市場の実態を解説するゼヴィオン創世記EP0

エレベーターは単なる建築設備ではありません。

高層化した都市において、
人と物流を支える「縦の交通インフラ」です。

しかし、毎日利用するその設備が、どのように更新され、どのような技術者たちに支えられているのか。普段、その裏側を見る機会は多くありません。

ゼヴィオン創世記の序章となるEP ZEROでは、エレベーター更新工事の役割と、その裏側にある付帯建築工事の課題をお伝えします。

目次

知られざるエレベーター更新工事の世界

都市の縦の交通インフラをテーマにしたイメージ

突然ですが、質問です。

あなたは今日、何回エレベーターに乗りましたか。

会社で。
駅で。
商業施設で。
マンションで。

日常の移動の中で、何気なく利用している方も多いはずです。

しかし、そのエレベーターがどのメーカーで、いつ設置され、どのようなタイミングで更新されるのか。そこまで考える機会は、あまりないかもしれません。

それも当然です。

エレベーターは「動いて当たり前」の設備だからです。

しかし私は、この業界に入ってから、あることに気づきました。

エレベーターは単なる建築設備ではない。

都市の中に無数に存在する「縦の交通インフラ」なのです。

建物の中に存在する交通システム

私たちは道路や鉄道をインフラと呼びます。

人や物を運び続け、社会の活動を支える基盤だからです。

エレベーターも、建物の中で同じような役割を担っています。

オフィスビル。
マンション。
病院。
ホテル。
商業施設。

高層化した都市において、エレベーターは人々の移動や物資の運搬を支える重要な交通システムです。

もしエレベーターが停止したら、どうなるでしょうか。

高層階への移動が難しくなり、病院の搬送や建物内の物流に支障が生じることもあります。マンションでは、住民の日常生活にも大きな影響が及びます。

つまりエレベーターは、建物の中に埋め込まれた社会インフラなのです。

エレベーターにも更新を考える時期がある

しかし、そのインフラも、設置したまま永遠に使い続けられるわけではありません。

日々の保守点検や必要な修理に加えて、長期的には設備の更新を考える必要があります。

例えば、日本エレベーター製造株式会社では、据付から20〜25年を経過したエレベーターについて、リニューアル工事の検討を勧めています。

ただし、年数だけで寿命や更新の要否が決まるわけではありません。機種、使用状況、保守の履歴、部品の供給状況などを踏まえ、メーカーや保守会社と確認することが大切です。

更新を検討する背景には、次のような事情があります。

  • 保守に必要な部品の供給終了
  • 制御機器などの経年劣化
  • 安全性や使いやすさを高める必要性
  • 故障や長期停止のリスクを踏まえた計画的な改修

エレベーター更新工事は、古い設備を新しくするだけの仕事ではありません。

建物を使い続けるために、縦の交通を次の時代へつなぐ仕事でもあるのです。

参考:日本エレベーター製造株式会社「リニューアル」↗

エレベーターの機械室設備を表したイメージ
更新計画では、設備の状態や保守部品の供給状況などを確認することが大切です。

新しく建てるだけでなく、使い続けるための仕事へ

都市には、これまでに建てられた数多くのオフィスビルやマンションがあります。

そこに設置されたエレベーターにも、建物ごと、設備ごとに、更新を検討する時期が訪れます。

新しい建物にエレベーターを設置する仕事。
そして、既存の建物で動き続けてきたエレベーターを更新する仕事。

どちらも都市を支えるうえで欠かせません。

特に更新工事では、建物の利用が続いている中で、工事範囲や停止期間、資材の搬入経路、利用者への影響などを考える必要があります。

今ある建物の条件に合わせて、次の設備へつなぐ。

そこには、新設とは異なる難しさと、現場ごとの判断が求められます。

更新工事の裏側にある「付帯建築工事」

そして、その更新工事を支える仕事の一つが、付帯建築工事です。

エレベーター本体を更新する際には、工事の内容や建物の条件に応じて、周囲の建築部分にも手を加える必要があります。

例えば、次のような工事です。

  • 壁や床など、建築部分の解体・撤去
  • コンクリートの斫りや補修
  • 大工工事
  • LGS・ボード工事
  • 塗装や仕上げの復旧
  • ピットの防水・止水処理
  • 関連する電気設備の工事

すべての現場で、すべての工事が必要になるわけではありません。施工範囲や担当は、現場の条件と契約内容に応じて確認します。

一つひとつは小さな工事でも、関わる専門工種は多い。

複数の業者が担当する場合には、誰が、いつ、どこまで施工するのか。次の作業に渡せる状態は何か。細かな調整が必要になります。

私が現場で向き合ってきたのは、こうした工種と工種の間に生まれる、工程や情報のつながりの難しさでした。

「もっと合理化できないのか?」

この問いが、ZEVIONの取り組みにつながっています。

エレベーター付帯建築工事に複数の工種が関わる施工イメージ
付帯建築工事は、複数の専門工種にまたがる小規模な工事の積み重ねです。

付帯建築工事をつなぐ、ZEVIONの統合施工

ZEVIONが掲げる「統合施工」は、分業されてきた付帯建築工事を、施工の流れとしてつなぎ直す取り組みです。

工種ごとに作業を切り離して考えるのではなく、前後の工程、必要な情報、仕上がりまでを見通して施工を組み立てる。

そのために、付帯建築工事の専門性を磨き、複数の工種を理解する技術者と施工体制を育てています。

なお、TVE(Total Vertical Engineering)は、据付・解体・付帯建築というZEVIONの3つの事業領域を示すものです。統合施工は、そのうち付帯建築部門における取り組みとして位置づけています。

▶ ZEVIONの3事業領域と、付帯建築部門の統合施工を見る

エレベーター更新工事の未来へ

建物を使い続けるために、エレベーターを維持し、必要な時期に更新していく。

その裏側には、多くの技術者たちの仕事があります。

私たちZEVIONは、付帯建築工事を専門領域として捉え、その現場にある課題に向き合っています。

より安全に。
より合理的に。
より高品質に。

更新工事の未来を支える仕組みづくりに挑戦しています。

エレベーターは単なる設備ではありません。

都市を支える「縦の交通インフラ」です。

次回は、その裏側にある「付帯建築工事」という領域と、現場で生まれる構造的な課題を、さらに深く掘り下げていきます。

▶ 続きを読む:ゼヴィオン創世記 EP1


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